新築住宅建築途中検査
建築途中検査とは
建築途中検査とは、新築住宅の基礎工事から完成までの施工途中の各工程を検査して施工不良や欠陥住宅を未然に防ぐホームインスペクションです。
各工事の終了後は各部材に隠れて目視調査ができない部分が増えて行きます。
建築途中検査をすることで、欠陥住宅や施工不良を未然に防ぐことが可能となります。
また、建設会社の施工管理者、瑕疵保険等の検査員とは異なる第三者の一級建築士が検査に入る事により施工業者に適切な施工を促し、施工不良などの抑止効果も得られます。
建築途中検査は、建築工事の進捗状況に合わせて建築途中からの住宅検査にも対応可能です。
事前相談
建物の図面(設計図書一式)、現在の工事状況等を確認させて頂いた後、事前相談でご希望の検査内容やご予算をお伺いし、最適な検査項目をご提案させて頂きます。
事前のご相談は、電話又はZoom等で対応させて頂きます。(事前相談は無料です。)
検査結果報告書
検査結果は各回写真付きの報告書をご提出致します。
検査後の指摘事項については、建設会社へ是正確認を行い、その結果をご依頼者様へお伝えし、検査後のアフターフォローもしっかり行います。
検査項目と検査の流れ
本検査項目は木造戸建住宅の主な検査項目と検査の流れの一例です。
検査項目は事前相談時にお打ち合わせさせて頂きます。
<新築戸建住宅(木造)>
※軽量鉄骨造・重量鉄骨造・鉄筋コンクリート造も対応可能です。
1.検査前打ち合わせ(無料)
売主・建設会社・ご依頼者様と検査前に打ち合わせを行い、工事スケジュール、各検査日程、必要書類、設計図書等の確認、連絡先交換等を行います。
2.地盤改良工事
表層改良工法、柱状改良工法、鋼管杭工法等の各種地盤改良工事が適切に施工されているかどうかの確認を行います。
3.遣り方検査
敷地境界標、高さ基準位置(ベンチマーク)を確認し、建物の配置、建物の基準高さが適切かどうかの確認を行います。
4.基礎配筋検査
基礎の底盤(耐圧盤)のコンクリート打設前に鉄筋のピッチ(間隔)、かぶり厚さ、継手長さ、定着長さ等の検査を行います。
配筋検査時に耐圧盤に埋め込むアンカーボルト等が先行設置されている場合は、その部分も同時に検査致します。
5.基礎コンクリート打設(耐圧盤)検査
コンクリートの打設前の型枠の異物確認、打設状況、納品書等の確認を行います。
6.基礎立ち上がり(型枠・アンカーボルト)検査
基礎の底盤のコンクリート打設が完了し、立上りの型枠を設置した後に、型枠の設置状況、かぶり厚さ、アンカーボルト、ホールダウンアンカーの設置位置等の検査を行います。
7.基礎コンクリート打設(立ち上がり)検査
コンクリートの打設前の型枠の異物確認、打設状況、納品書等の確認を行います。
8.土台敷検査及び基礎コンクリートの仕上がり検査
型枠撤去後の基礎の仕上がり状況の確認及び土台と基礎の緊結状況等の土台が適切に施工されているかどうかを確認します。
9.構造躯体検査(木造在来:柱・梁・筋交い金物等、枠組壁工法:床・壁・金物等)
上棟後、構造金物の取付完了後に検査を行います。
木造軸組工法の場合、柱・梁等、筋交い・構造用合板等の耐力壁、ホールダウン金物等の接合金物の取付状況等の検査を行います。
枠組壁工法(2×4工法)の場合、床組・壁組等、耐力壁、ホールダウン金物等の接合金物の取付状況等の検査を行います。
10.防水検査(外壁防水シート等)
防水工事の施工状況の検査を行います。
外壁部分の透湿防水シートの施工状況やサッシ周り・ダクト周り・配管等の貫通部の防水処理等の雨水の浸入を防ぐ部分の確認を主に行います。
バルコニーや屋根の防水シート(ルーフィング)を同時確認できる場合は同時検査致します。
11.断熱検査(外壁・屋根又は天井・床下等)
外壁・屋根又は天井・床下部分等の断熱材の施工状況(使用材料、断熱材の厚さ、断熱欠損等)の検査を行います。
現場の工事の進め方によっては、一度の検査で全範囲を確認できない場合があるため、各工程の検査時に検査できる部分は同時検査致します。
12.足場解体前検査
外部足場が解体される前に、屋根・外壁・雨樋等の高所部分の施工状況を確認します。
13.竣工検査
完成時点で建物全体の仕上がり状況を検査します。
外装、内装などのキズや汚れ等の確認、照明、スイッチ、コンセント、換気扇などの設備の動作確認や、給排水の確認をします。
新築住宅状況調査(内覧会同行)と同様の内容です。
竣工検査の検査内容については、新築住宅竣工検査(内覧会同行)のページをご覧下さい。
14.竣工検査指摘事項の是正確認検査
竣工検査で指摘した事項の補修後の確認です。
指摘事項が是正されていない場合は再度、是正のご依頼をさせて頂きます。